昼間の信号機

パパ活で貯金を作っている、メンヘラ社会不適合者の女です。主にパパ活での出来事などを書いています。

人間嫌いのパパ活日記⑮-P活女、昼のバイトをするの巻(2)

◎ア〇ゾンの倉庫整理バイト

 

倉庫整理というかピッキングのバイトだった。ピッキングとは、渡されたリストにある商品を倉庫から見つけて取ってくる作業のことである。

ピッキングのバイトはマジであらゆる面でADHDにおすすめできる。


マルチタスクなし、シングルタスクの連続

・覚えることもほぼない

・倉庫の場所、商品名、品番のセルフ三重チェックができるので不注意によるミスが起こらない

・黙々と1人で作業できる

・割とチンタラやってても何も言われない(棚の背が高く社員さんからこちらの様子が見えないため)

・(商品が色々あるため)情報がいっぱいで楽しい


あらゆる面で最高のバイトだったが、倉庫内に時計が1つもなかったのはとても困った。スマホも持ち込めなかったし、何時間経過したのか分からず終わりが見えない作業はそこそこ地獄だ。社員さんに言いつけられた用事のついでに時計を見ることに成功し、他のバイトの方たちに時間を伝えたら英雄みたいな扱いをされた。草。

 

 


◎アニメのイベントスタッフ


パパ活なんかやっている女がスタッフをした、なんてジャンルに対して悪影響かもしれないので作品名は伏せるが、少しでもヲタクカルチャーに触れたことがある人なら知らない人はいないであろう、長寿で大手の女性向けジャンルのイベントスタッフをやった。


アニメイベントの裏側が見られるなんて面白そうだな、と思って応募したが、大規模イベントのため大量に人を雇っており、人手が余っていてマジでやることがなかった。流石大手古参ジャンルというだけあり、ありとあらゆる年齢層と種類の女オタクを見ることができて、さながら女オタク博覧会である。推しの概念を着てるんだろうな……という人やロリータやギャル、クソダサヨレヨレ服の人など多種多様だが普通の女はほぼいなかった。ヘルプマークをつけた人がそこそこいたのがヲタクの“真実”を語っていて辛い。キャリーバッグを持った人が結構いたが、ヲタクはコミケ以外でもキャリーバッグを後ろ手で引かないことが分かり、その辺のマナーはは流石だなと思った。(コミケ会場では安全のためにキャリーバッグを後ろ手で引くのは禁止)


現場で仲良くなった中国人の女性がファッション好きで、中国にはワイドパンツがないと教えてくれた。へぇ〜。


高校の同級生がイベントに来ていて死ぬほど気まずかった。

 


聖火リレーの式典スタッフ


コロナの影響で聖火リレーができないので、トーチキス(シガーキスのバケツリレーみたいなかんじで火を移していく)で聖火台に火を灯す式典が行われて、その式典のスタッフをやった。

守秘義務があるので怒られたら消す。

世はオリンピック反対の向きなのにオリンピックに加担するのが、なんだか反社っぽくて面白かった。オリンピックに加担した金でメイド喫茶に行ってすまんな。

式典のチケットは抽選だったらしいが、スタッフをしたお陰でタダで式典を拝むことができた。前座として地元の部活強豪校がお呼ばれしており、元吹奏楽部の私は大喜びであった。

客席にお客さんを案内するポジションだったが、式典が始まってしまうと本当にやることがなく、社員さんに座ってていいよと言われたので座って式典を見ることができた。チケット料金を払わないどころか時給が発生するオリンピック式典観覧……。

他のポジションも似たり寄ったりでやることがなかったらしい。明らかに人が余っていたし、まぁオリンピックともなればそれなりに人やお金を動かさないと色んなところに色んなものが立たないんだろうな……と思うなどした。

 

 

◎コンビニスイーツの製造


コンビニスイーツの製造工場のバイト。ホイップクリームを乗せたり、重さを計ったり、商品名シールを貼ったりする。私はシール貼りの工程が担当だった。

単発バイトとは思えないほど念入りな身体検査と消毒が行われ、「まぁバレへんやろ」とピアスをしたまま就業しようとしたらめちゃくちゃ怒られた。ファーストピアスなんですと言っても勘弁してもらえず、泣く泣く外した。

 

食品工場でよく見る顔しか出ていない白ドラえもんみたいな服に着替え、マスクをし、長靴を履き、目以外の箇所が外気に触れない状態にされ、工場に入る前に入念にコロコロをかける。2種類のハンドソープで手洗いをさせられたので「ピンサロみてぇだな……」と思った(ピンサロは接客前に2種類のうがい薬でうがいをする)。謎の消毒液に手を浸し、手に傷がないかのチェックをする。ピンサロもお客さんのちんちんをアルコールで拭いて性病検査するし、これは実質ピンサロと言っても過言。

壁からめっちゃ風出てくるやつ(伝われ)で作業着の汚れを飛ばし、あれだけ入念に手洗いをしたのに結局手袋をする。しかもビニール手袋の上からゴム手袋をし、更にゴム手袋も消毒液に浸したのちアルコール消毒するという徹底ぶり。


工場にはフィリピン系の外国人女性が異様に多く、なかなかまっすぐシールが貼れない私は「ナンデマッスグハレナイ……マッスグ!マッスグハルダケ!」とめちゃめちゃ怒られた。途中から上手く貼れるようになったら「オネーサン、ジョウズナッタネ」と褒めてくれたのでいい人なんだと思う。

工場の社員さんは他の現場に比べてかなり怖かったのだが、たぶん外国の方が多い職場なので物事をはっきり言う方が都合がいいんだろうなと思った。


この時大学の期末レポートに追われており、サルトル実存主義についてレポートを書いていたのだが、ひたすらシールを貼っていた私はたぶんシールを貼るために生まれてきた人間と化しており、本質が実存に先立っているので今の私は人間じゃないな……などと考えていた(「人間は実存が本質に先立つ」)。が、これは対偶サルトルなので真ではなかったかもしれない。という小粋な哲学科ジョークを後日友達に言ったが、誰にも分かってもらえなかった。ぴえん。