昼間の信号機

パパ活で貯金を作っている、メンヘラ社会不適合者の女です。主にパパ活での出来事などを書いています。

人間嫌いのパパ活日記④-金はある所に集まるのだ

金はあるところに集まる、とはよく言ったものだ。

 


今回からは実際にお会いしたおじさんの話を交えつつ記事を書いていきたい。いつまでも思想めいたことばかり書いていても仕方ないからだ。

 

 

 


初めて会ったおじさんに連れられて入った喫茶店では、珈琲が1杯1000円した。

いつも1杯200円の激安珈琲を飲んでいる私は、「なるほど、これが金か」と大いに納得したものだ。その人は私を大層気に入ってくれて、顔合わせ0.5の予定だったお手当てを1に引き上げてくれた。ちなみに顔合わせというのはパパ活用語で、お互いの相性確認を兼ねて安めのお手当てで一度会うことを指す。長期的に会う人、いわゆる定期を作るのを嫌うパパ活女子は様々な人と顔合わせをすることで金を稼ぎ、「初回荒らし」などと呼ばれたりする。

 

 

 

話が逸れた。

その後何人かの人に会ったが、女の子に会うのを生き甲斐とし生活を切り詰めてパパ活をしている人、気さくで人が良さそうなのに初回から家に連れ込もうとする人などなど、まぁバリエーション豊富なおっさんとの出会いを果たした。

 


パパ活というのは要はちょっと高いレンタル彼女、またはちょっと高い風俗、というわけで、総じて金に余裕のある人がするものである。パパ活マッチングアプリには男性側の年収記入欄、そしてモノによっては年収証明提出の義務があったりもする。だからだいたいおっさんが連れて行ってくれる飯屋は高い飯屋だったりするのである。

 

 

しかし先ほど書いたように、中には金に余裕はないが素人感欲しさにパパ活女子に会おうとするおっさんも存在する。女の子側としては事前に決めただけの額のお手当てさてもらえれば、相手が金を持っていようと持っていまいとどうでもいい。金を持っていても自分に使ってくれないなら意味がないからだ。

だが事前にお互い納得して決めたはずのお手当てを払ってくれないおっさん、これはダメだ。どんな億万長者でも、である。実際こういうおっさんは大して珍しくもなく、私も1の約束で会ったのに0.5しか払ってくれないおっさんに出会ったことがある。本人は後から封筒を間違えただのとメッセージを送ってきたが、明らかに嘘だという根拠があったのでさっさとブロックしてしまった。

 

 

 

どうしてこんな話をしたか。

そのお手当てを誤魔化してきたおっさんだが、ご飯の帰りに「ネットカフェで休憩していこう」と言った。もちろん下心込みの誘いであることは五百も承知、しかしその人と会うのはまだ2回目であるし、「このご時世ですから密室はちょっと……」とか何とか言ってさっさと帰ってきた。

 


その話を例の、最初に会って1杯1000円の珈琲をご馳走してくれたおっさんにしたところ、そのおっさんはハッキリとこう言ったのである。

 


「ああ。そいつ多分、金ないよ」

 


私は驚いて、分かるものなんですか、と聞いた。その人はうん分かるとも、と言う。

 


「僕は年収が一定以上に人としか付き合わないようにしてる。もしかしたら相手は僕が気に食わないやり方で稼いでいるかもしれないけど、それでも一定以上の年収を得られているってことは何かあるっていうこと。そういう人からは必ず得るものがある。──そういう理由で人を年収で見るようにしてたら、何となく分かるようになった」

 


へぇ、と私は思った。パパ活やってるおっさんなんてロクでもない、と思われがちだが、女遊びに月にウン万もポンと出せるほど生活に余裕のある人から学べることはたくさんある。

 

 

 

そのおじさんは月に25出して私と会ってくれるという。さすがに大人(パパ活用語で性行為のこと。ドカタ、⚒などと言うこともある)込みの金額ではあるものの、25なんて1ヶ月分の給料ではないか。それをちょっと気に入った女にポンと出せるなんて、まぁとんでもねぇ世界があったものである。金はあるところにあるのだ。

 

 

 

余談だが、そのおじさんが私を気に入ってくれた理由は「ある程度の学があって価値観が合うから。あと昔好きだったアイドルに似てる」とのこと。

親の経済力と学力は比例する。そして金に余裕のあるおっさん達は学のある女が好きだ。

 


金が必要でパパ活をやっているのは絶対に、親に経済力があまりなく、早く自立しなければならなかったり奨学金を返さなきゃならなかったりする女の子の方なのに。

以前書いたように私の実家はそこそこ余裕がある。

 


……金はあるところに集まるんだなぁ……。