昼間の信号機

パパ活で貯金を作っている、メンヘラ社会不適合者の女です。主にパパ活での出来事などを書いています。

人間嫌いのパパ活日記⑥-楽しい痴漢募集掲示板の文化を学ぼう!

さて、前回の宣言通り、痴漢募集掲示板の文化を紹介しようと思う。

 

 

そもそも、事前の取り決めと合意の上で痴漢行為に及ぶことを、「待ち合わせ痴漢」と呼ぶ。

電車痴漢に限らず、ネカフェ、映画館、野外などプレイ内容は多岐に渡る。合意だし法に触れたりはしていないが、この待ち合わせが毎回上手くいくとは限らず、間違った相手を痴漢してしまう、といった事故が起こる可能性も当然ある。まったく迷惑千万なプレイだと言って差し支えないだろう。

 

 

待ち合わせ痴漢の募集はだいたいが掲示板で行われているが、ツイッターで募集している例も稀に見受けられる。「待ち合わせ痴漢」でユーザー検索をかければそれらしいアカウントが観測できるはずだ。

 

 


掲示板ではまず募集の書き込みがされる。電車痴漢の場合は路線や時間帯、それ以外の痴漢は地域などを提示し、条件が合った人がそれに返信をつける。男性の書き込みは大量にある上に返信がついているのはほぼ見たことがないが、女性が書き込むと3秒で5億件の返信がつく。これが現実。

 

返信には大抵、自分のアピールポイント(清潔感がありますとか非喫煙者ですとか)と連絡先を書くのがテンプレである。女性はその中から適当に1人見繕って、書いてあった連絡先に連絡をする。連絡にはメールかカカオトークが使われることが多い。

 

 

メールかカカオに移行したら、条件のすり合わせを行う。だいたいは女性が出した条件を男性が呑むという形が取られる。主導権はあくまで女性側にあるのだ。なぜなら女性の方が希少だから。

 


路線、時間帯、日付、それからNGの確認。NGとは女性側から提示する「しないで欲しいこと」を指し、後追い(プレイ後に女性の後をつけること)、盗撮、服を汚したり破いたりすることなどを挙げることが多い。これらは待ち合わせ痴漢常習者の間でも、当然マナー違反の行為である。が、そもそも事が事だし、お互いアブノーマルなことをしている自覚があるからいちいち念を押す。「NG厳守で」という文言の取り交わしは男性側の信頼度を高めるし、募集の段階で「NG厳守します」と言うと女性側から選ばれやすい。

他にはパンツの中に手は入れないで欲しいとか、ブラの中に手は入れないで欲しいとか、そういうことを言う人が多い。

 

 

さて、そこまでいったら当日を待つのみだ。待ち合わせ痴漢と言うくらいだし、当日はもちろん待ち合わせが行われる。が、お互いが顔を合わせるかというと、その限りではない。


顔を合わせるパターンもある。場所を決めて待ち合わせをし、「よろしくお願いします」などと言葉を交わした上で一緒に乗車して痴漢するパターン。

しかし顔を合わせずに待ち合わせ痴漢をしたがる人は結構いる。というのも、事前に誰に触られるか分かってしまってはリアリティと緊張感に欠けてしまうのだ。私も顔を合わせずにする派だった。顔を合わせない場合は待ち合わせ場所を決め、女性側が服装などを伝えて、男性から姿が確認できたというメッセージが来たら電車に乗り込む、といったかんじだ。男性側は女性の姿を確認できたら女性の後をつけて電車に乗る。

 

 

プレイは普通の痴漢とさして変わらない。尻や胸を触り、上手いこと他の乗客の死角に入れていればスカートの中に手を入れたり、パンツの中に手を入れたりする。そして事前に決めた駅に着いたらプレイをやめる。それだけだ。

そして、大抵はそれっきり二度と会うことのない相手となる。


同じ相手と二度プレイするのは、もはや他人の手を借りたオナニーとさして変わらない、それは痴漢とは違う、という言い分の女性が多い。男性側は2回目を望む人が多いが、大抵女性がメールを受信拒否したりカカオをブロックしたりする。

 

 

 

掲示板は当然不適切なサイトと見なされ、よく閉鎖に追い込まれることがある。少し前にも大手掲示板が閉鎖し、ひっそりとやっていた小規模の掲示板へと人が流入して民度が大変下がるなどした。

ちなみにこの記事を書くに当たって久々に掲示板を覗いてみたら、「彼女を寝取ってほしい」という(しかも彼女さんに承諾が取られていないらしい)書き込みがあった。世も末だなと思う。

 

 

 

念の為に書いておくが、この待ち合わせ痴漢とかいう文化は全く褒められた行為ではない。容姿の特徴だけをアテにした不確実な待ち合わせ方法は無関係の女性に被害を及ぼす可能性があるし、痴漢を告発した善良な第三者の行為を無下にすることになるかもしれない。痴漢常習犯界隈には「OK子」などというものが存在すると思っている輩がいるようだが、そんなもの基本的には幻想だ。ちなみにOK子とは、痴漢をされたがっている女性、という意味らしい。は?

待ち合わせ痴漢なんて文化は、そんな彼ら痴漢常習犯の言い分を正当化するのにもってこいだからタチが悪い。


大多数の女性にとって痴漢に遭うことは恐怖でしかなく、痴漢がまったく許されざる行為であるということは明確に記しておきたい。

 

 


とはいえ、高校時代の私にとってはこれだけか救済だったのた。


痴漢されている間はいつも、車窓から外を眺めていた。あの灯りの一つ一つにそれぞれの暮らしがある、なんていうのは言い尽くされたことだけれど、あの灯りの中のいったい何人が私の今の行動を否定するだろう。そして何人が私自身に肯定をくれるだろう。否定しないことが肯定ではない。伝わらなければ意味がない。それなら手っ取り早く、一番分かりやすい方法で認めてもらうことの何が悪いのかな。あんな掲示板に入り浸って見知らぬ男性に尻や局部を許していること、誰かに知れれば絶対に否定されるけれど。これって何か悪いことをしているのかな。

そんなことを本気で思っていた。


今でもたまに、メールの受信拒否をし忘れた当時のプレイ相手から「またそのうちいかがですか?」とメールが届く。今はタダで身体を触らせるなんて安売りはしない。きっちりお金を取らなきゃ損だ。

それでも、誰にも許したことのない箇所を撫で付けた手の温度が、両親よりも先生よりも温かかった時のことを思い出さずにはいられなかったりするのである。

 

 

 

──的なかんじでいい話風にまとめようとしたけど普通にキモくて草。(合意のない)痴漢、ダメ、ゼッタイ。