昼間の信号機

パパ活で貯金を作っている、メンヘラ社会不適合者の女です。主にパパ活での出来事などを書いています。

人間嫌いのパパ活日記⑧-ガルバ体験入店に行ったはずだった(1)

私の住んでいる地域には、小さな歓楽街がある。

 

 

要は「あなたの町の歌舞伎町」みたいな場所で、キャバクラ、カラオケ、ゲーセン、ホストクラブ、ラブホテル……と全体的に治安の悪い店ばかりが並んでいる商店街みたいな通りだ。(「町」の歌舞伎「町」……?)

私が受験生だった頃、塾帰りには必ずその通りの前を通らなければならなかった。家がそこそこ厳しかったから、夜の街は大変輝いて見えた。どうせ続かないであろう昼職のために今まで努力してきたし今も努力しているんだ、馬鹿らしいな、絶対この家の価値観から抜け出してここの住民になるんだ……そんなことを割と本気で思っていたものだ。

 

 

 

なんだか私の人生は、全体的にそんなようなところがある。

 


昼間の信号機ちゃんは割とヲタクなのだが、ヲタクカルチャーに憧れたのもサブカルから遠ざけられて育ってきたからだった。中学生になるまで漫画というものを読んだことがなかったし、カラオケとかゲーセンとかは不良の行くところだと思っていた。ヲタクカルチャーに憧れるあまり、中一で初めて出来た彼氏は学校一のキモヲタクと言われていた、割と悪い意味で校内有名人の男の子だった。親からは別れなさいと言われまくったのを覚えている。

 


そうやって家でダメだとされてきたものの方へ、方へとズルズル流れていっている人生だ。学歴もそんなかんじで「逆ドラゴン桜」になっている。

 


まぁだから、性根が逆張りヲタクなのだろう。

逆張りだけで人生をやっている。ヤバすぎるな。

 

 

 

 


ところで私は最初、メンズエステを探していた。「メンエス探してます😣スカウトさんDMください😣」などとツイートしたところ、スカウトからのDMが5億件くらい来た。

ツイッタースカウトってのは1人いたら50人はいるんだなぁ……などと思いながらDMを捌いていたところ、「ガールズバーには興味ありませんか?」というDMが混ざっていたのだ。

 


そのガールズバーは、私の地域の夜の街、受験期に焦がれていたあの街にあるものだった。

 


一も二もなく面接と体験入店の約束を取り付けた。願ってもない話だ。あの街で働きたい、ずっとそう思っていた。あといきなりメンエスに行くのは怖いからガルバでワンクッション置けるのは普通に有難かった。

 

 

 

ところがどっこい、その日私はなぜか初めてちんちんをしゃぶって、しかも客でファーストキスを済ませることとなったのである。

 

 


彼氏がいたことはあるが、セックスやキスはおろか手すら握ったことがない、昼間の信号機ちゃんはそんなまっさらな女の子であった。

つまり、男の手より先にちんぽを握ることになったのである。

 

 

 

事の経緯自体はよくある話だった。喫茶店で面接をすると言われ、話を聞いているうちに系列店のリフレやメンエス、サロンなどの話をされ、「ここじゃ何だしうちの店で話そう」と連れて行かれた店がピンサロでそのまま体験入店、といったかんじである。系列店の話が出た時点でガルバの紹介はしてもらえないんだなと覚悟はしていたし、薄暗いビルのバックヤードで出された茶を飲みながら「マジで私は何をやってるんだ?ガルバを見に来ただせなのに……適当に躱して帰ろう」などと思っていた。まさかちんぽをしゃぶって帰ることになるとは夢にも思わなかったわけである。当たり前だ。

 

ちなみに系列店にキャバクラもあったが、そちらはやんわりとお断りされた。顔面偏差値の不足である。ウケるな。

 


 

 


面接に来たのはピアスにメガネでそこそこイケメンの、胡散臭いボーイさんだった。以後Hさんと記す。

最初はHさんとは別のおじさんが来て、履歴書を書かせた後「別の人が来るから」と言って去って行った。去り際に「おじさんはこんな歳だけど下っ端なんだ」と言い残していったのが印象に残っている。暗にこの後自分より偉い人が来るから、と言いたかったのだろうが、何か物凄い悲哀を感じる。

履歴書を書かせるためだけに派遣されたおじさんの意味はよく分からない。もしかしたら顔面を見定めて紹介する店を決めていたのかも。もっと美人だったらガルバに連れて行ってもらえたのかもしれないな。

 


とにかくおじさんに代わって来たHさんは、夜職経験や月に稼ぎたい額などを聞いた後、自分はガルバではなく系列店のサロンの店員なのだと言った。そして「今ちょっとガルバがバタバタしてて、落ち着いたら案内するからそれまで自分の店で系列店の話だけでも聞いてくれないか」と言い、数時間後にちんぽをしゃぶることとなる店へ私を連れて行ったのである。

 


ちなみにこのガルバについては「マンボウ明けるまでは紹介するのは厳しい」などと後から言い分が変わったので、恐らく最初からガルバに体入させる気などなかったのであろう。うーん、やられた。

 

 

 

 

 

 

──ということで次回、「ガルバ体験入店に行ったはずだった(2)」、どきどきバックヤード編!デュエルスタンバイッ!!!