昼間の信号機

パパ活で貯金を作っている、メンヘラ社会不適合者の女です。主にパパ活での出来事などを書いています。

人間嫌いのパパ活日記⑪-定期切れた

定期券の話ではない。

 


パパ活の世界で「定期」と言ったら、それは「継続的かつ定期的に会っているパパ」のことだ。多くの場合お手当は都度払いだが、月始めか月末に一括で一定の額を支払う「月極」で会っている場合もある。ツイッターpj(パパ活女子)界隈には「今日定期と食った肉‼️(高級肉の写真)」とか「定期好きだけど最近LINEキモいからそろそろ切るかな〜」とかそんなツイートが溢れ返っている。

 

さて、私がパパ活を始めてから最初にできた定期と、先日関係が切れた。


理由は分からない。最後に会った時、私は定期に25万で処女を売っていた。定期には結構気に入ってもらえていた自信があるし、毎回楽しく会っていたはずだった。だいたい週に1回くらい会っており、「来週の仕事の予定が分かったら連絡する」と言ったきり音信不通になってしまった。


切るにしてもそんな不誠実なやり方をする人ではないと思うし、そもそも定期とは月極で会っていて、月始めにお手当を頂いていたので、定期はあと2回私に会う権利(?)を残していたはずだった。何か事情があるのかもしれない。そうであってほしいと思う。タダで会えても会いたくないほど嫌われていたとは思えないし、そうだとしたらあまりにもショックだ。

 

 

定期は、私がパパ活を始めて1番最初に会ったパパだった。


価値観の若々しい人、というのが一通り喋った後に受けた印象だ。それは幼いとかそういう意味ではなく、今の時代に即した価値観をしている、ということだ。集団より個を重んじ、家や車や結婚といったステータスに縛られず、その上でどうして今の時代にこういう価値観が主流になっているかをよく考えている人だった。経済的なあれこれが停滞しているからこそのこういう価値観が昔のギリシャかどこかでも流行っていたことがあって、歴史は繰り返すんだなと思ったんですよ、という話をしたらそれは興味深いねと言っていた。


ある程度1人でいる時間を確保できないと心の調子を崩してしまうところ、少し変わった家庭環境で育ったところ、人の下で動くのが向かないところ。そういう細かいところで気が合ったし、お互いがお互いに敬意を持って接していたと思うし、色々な議論をしたと思う。それから定期はSNSで若者文化を見るのが好きで、ツイ廃の私と話が合った。


出会い方や年齢がもう少し違ったら、たぶん好きになっていただろうな、と思う。お金でできた関係でよかったなとも思う。

 

 

定期には下の名前だけ本名を教えていたが、呼ぶときは必ずパパ活サイトの登録名で呼んでほしいとお願いしていた。理由を聞かれて、「友達でも誰でも、相手に自分の全部を知られてると思うと怖くなってしまうから。名前は1番簡単で少ない情報だけど1番距離を保てるし、他のことは全部言えるから距離を保ったまま親密になれる」と言ったら「分かる」と言っていた。自分も相手に全部を知られるのは怖い、と言っていた。こんなことで共感を得られたのは初めてだった。私は限りなく1人でも平気な人間だけど、この時ばかりは人が人といる意味がなんとなく分かった気がした。

 

 

カラオケ行こうねって言ってたのに。プラネタリウムにも行こうっていってたのに。私に似てるって言ってたアイドルの曲、2曲も覚えたんですよ。

 

できることならまた会いたいけれど、例えばもし会社が倒産したとかそんな理由で手当を払えないと言われたら、きっと会わないと思う。お金が介在しているからこそ保たれる一定の距離が、私たちにとっては大切だったと思うからだ。

 


私は薄情な人間だろうか。