昼間の信号機

パパ活で貯金を作っている、メンヘラ社会不適合者の女です。主にパパ活での出来事などを書いています。

人間嫌いのパパ活日記⑬-P活女、昼のバイトをするの巻(1)

以前も書いたが、昼間の信号機ちゃんはえらいので昼のバイトもしている。そして、前のバイト先で「辞めます」が言えずほぼ脱走みたいな辞め方をしたこと、そしてADHDは短期報酬がないと頑張れない、などの理由から、日払いで単発のバイトばかりしている。


よく聞く話、パパ活女子は金銭感覚が狂って「2万円か……おじさん2回分だし安いな」などとなってしまいやすい、らしい。私はパパ活で稼いだ金は貯金全振りなのでそういう金銭感覚の狂い方はしていないのだが、1日稼働の単発バイトで給金が1万円を切ると「渋いな……」と思ってしまう。パパ活によって万札での収入に慣れきってしまったからだ。勝たんしか諭吉。


しかし単発バイトで1万円なんて相当割のいいバイトだ。この感覚を忘れてはいかん。報酬系のバグったADHDが報酬の感覚を狂わされたら終わりである。そう思うことで何とか1日8000円のバイトをこなしている。

 


とはいえやっぱりおじさんと1時間お茶したら貰える金額を1日働いて得るなんて大した金額には思えない。しっかり金銭感覚が狂っている。終わりや。

大した金額に思えないので、お金を稼ぎに行っているというよりはお仕事体験しに行っている、という感覚でバイトをしている。大人のキッザニア的な。そういうわけなので時給が低かろうが積極的に変なバイトに申し込んでいる。ので今回はそんなバイトの話。

 

 


◎調査員のバイト


いわゆるシークレットショッパーというやつだ。お店に買い物に行って、店員の様子を報告したりするのがメイン。それ以外の調査もある。

一番面白かったのは、緊急事態宣言中に依頼された「20時半以降も営業している飲食店を見つけて、写真を撮って報告する」という案件。飲食店側的には経営、イコール生活がかかっていて死活問題で切羽詰まっているっていうのに、こうやって学生や主婦のお小遣い稼ぎバイトで告発されてるんだ……と思うとめちゃめちゃ面白かった。「これが人間社会か」ってかんじで。

闇が深くて面白いのは確かなのだが、あまりにも報酬が低いので登録解除してしまった。登録制のバイトは辞めるとき気まずくないのが最高である。

 

 


PCR検査キットを配るバイト


最近街頭で、都だか国だかがテントを張ってPCR検査キットを配ってるのを見かけないだろうか?

あれの「配る側」のバイトをやった。

守秘義務があるので、ここに書いているとバレたら処されると思う。怒られたら消す。

まずパパ活なんかやってる奴が国やら都やらに雇われているという事実が面白かったし、検査キットをもらいに来る人も多種多様で面白かった。一番面白かったのは髪がショッキングピンクのモヒカンで、検査キットの説明を受ける様子をスマホから配信していた人。スマホ5台くらい持ってた。配信者として飯食ってんのかな。


ちなみに検査キットを配っているテントの向かい側で「コロナはただの風邪」集団が演説をしていて、源平合戦みたいになっていた──という現場があるらしい。そこに居合わせたかった。

 

 


◎引越し屋のバイト


女だし梱包とかだろ!という軽い気持ちで申し込んだらガッツリ運搬で、完全に役立たずだったバイト。荷物運ぶバイトなのにこっちがお荷物になってどうするんだ。


荷物運搬用トラックの助手席に乗せてもらって移動をした。小学生だから初めて乗ったトラックに大はしゃぎした。


トラックの運ちゃんが移動中に色んなことを話してくれた。大学では何やってるの、と聞かれたので哲学です、と答えたら、俺も大学で哲学やりたかったんだよね、とのことだった。

大学では何を勉強してたんですか?と聞いたら、大学には行けなかったのだと言う。当然のように相手が大学に行ったものとして会話をするの、実家が一定以上の太さの人間のマジでダメなところだと思う。日本の大学進学率は半分くらいであることを忘れてはいけない。


ちなみにその運ちゃんは以前、印刷所で刷った同人誌をコミケ会場まで運ぶ仕事をしていたらしい。心の中で思わず土下座した。お世話になっております。


ADHDは空間把握能力が低いので、運搬中にアホほど荷物をぶつける。弁償沙汰になってもおかしくない。ADHDに引越し屋のバイトは向かないなと思った。もっともADHDに向いているバイトなんてこの世に存在しないが。


その日は「引越し業界で箱を運ぶ時は、左手を手前の下側の角、右手を奥の上側の角に添えて持つ」という知見を得た。

 

 


パン工場のバイト


特に面白みはないが、パンを安く買えるというので応募した。あと引越し屋で痛い目を見たので、筋力のないADHDにもできそうなバイト……と面白みより安定を優先してしまった。よく場所を見ないで応募したら交通費が往復1000円超だった。遠すぎる。

当日クソ低気圧だったので当欠した。【完】

単発派遣バイトは当欠しても誰とも気まずくならないので最高。学生ADHDは全員単発派遣バイトをすればいいと思う。

人間嫌いのパパ活日記⑫-今更聞けない新規開拓

定期がいた時は定期とだけ会っていた。

酔った定期が「信号機ちゃんに他のパパと会ってほしくない」と言うので、他のパパは全員切ったのである。とは言っても切るほどの人数がいたわけではないので、そう大変なことではなかったが。


しかし定期がいなくなってしまった今、私は新たな稼ぎ口を探さなくてはならない。久しぶりの新規開拓である。


定期とだけ会っている期間はとても楽だ。ある程度の信頼があるので、会う前に財布から身分証を抜き忘れてもそんなに焦らなくていいし、顔合わせの時の「やべぇ奴だったらどうしよう……」という緊張をしなくて済む。私に至っては定期のことがめちゃめちゃ好きだったので、何なら普通に友達と遊びに行く約束より楽しみにしていたまであった。


まぁ過ぎたことを言っていても仕方ない。P活用語で「定期」の対義語は「新規」だ。私はこの「新規」を今から開拓せねばならないのである。

 

 


新規開拓の大変なところは主に3つである。


①メッセージのやり取り頻度が高い

これはもう単純に手間だし単純に面倒なやつだ。イイネ!自体はそこそこ来るし、マッチングもだいたい成立するが、そこからやり取りを経て実際の顔合わせまで漕ぎ着けられる数は5分の1にも満たない。理由は希望条件の不一致、お手当額を提示した途端相手から返信が来なくなる、など様々だ。有象無象のマッチング相手をふるいにかけ本当に顔合わせできる相手を見つけるため、我々は今日もメッセージを捌き続けるのである。


②予定が合わない

今は飲食店も早々に店じまいというご時世だし、顔合わせができる相手に漕ぎ着けてもなかなか予定が合わないことが結構ある。特に新規開拓の時期は、多くの人と顔合わせをして定期になってくれそうなPを見つけなければならないわけである。上手いpjの方は1日に何件も顔合わせを入れる「ハシゴ」をやっている。顔合わせはドタキャンや冷やかしも多いし、労力を無駄にしないためにも新規と会う時はハシゴが望ましい。


③見えている地雷を回避する

新規開拓で一番重要なのはこれだ。明文化されてpjの間で共有されているものから、明文化はできないが「コイツなんかヤバそう」というのを察してやらなければならないものまで。とにかくここでどれだけ地雷回避力を発揮できるかによって、P活で危ない目に遭ったりお手当をもらえなかったりする確率をグンと減らすことができる。

有名なのは、

・顔合わせお手当なしでと言う人とは会わない

・六本木から1歩も動こうとしない人は怪しめに見る

・最初から月極で会おうとする人はだいたい詐欺

などである。他にも、二言目には「大人(=性行為)できますか?」などと言ってくる輩には会わないようにしている。女の子にご飯を奢って手当まで渡しているのだから男性がセックスしたいと思うのは当然だが、メッセージ上で紳士的なフリすらできない相手とは大抵会ってもろくなことにはならないと思う。

 

 


二言目に「大人できますか?」などと聞いてくる輩は論外だが、もっと論外な人種として「大人2おじさん」が存在する。大人2おじさんとは文字通り、大人を2万円のお手当で要求してくるおじさんのことである。

最初は無言でブロックしていたが、最近は「2ならお互いの安全のために風俗行った方がいいですよ」と返している。こういうことを言うと説教をされたり容姿をディスられたり、最悪掲示板に晒されてしまう場合もあるので本当は良くない。この間は「お前なんか一重だし2で十分」と煽られた。うるせぇ、奥二重だっつうねん。

 


これは半分くらい元定期からの受け売りだが、パパ活で男の人が高いお金を要求されるのは、より本物の人間関係に近いことをする分の金額が生じるからである。(pj視点だとリスク代)

若くて可愛い女の子と喋りたいだけならキャバクラやガールズバーがあるし、ヤりたいだけなら風俗の方がお得だ。女の子はお店に守ってもらえる、男の人はある程度の容姿が保証されていたり性病検査が行われていたりする。お店を通せばちゃんとお店を通したなりの利点があるのにわざわざパパ活女を探しに来るのだったら、お金を出す意味を分かって、納得した上で来て欲しいものである。

 


ていうかその辺納得してるからサイトに登錄してるんじゃないのかよ!

ヤりたいだけなら風俗行ってくれ〜〜!!マジで!!!その方が安全だから!!ね!!!(大声)

人間嫌いのパパ活日記⑪-定期切れた

定期券の話ではない。

 


パパ活の世界で「定期」と言ったら、それは「継続的かつ定期的に会っているパパ」のことだ。多くの場合お手当は都度払いだが、月始めか月末に一括で一定の額を支払う「月極」で会っている場合もある。ツイッターpj(パパ活女子)界隈には「今日定期と食った肉‼️(高級肉の写真)」とか「定期好きだけど最近LINEキモいからそろそろ切るかな〜」とかそんなツイートが溢れ返っている。

 

さて、私がパパ活を始めてから最初にできた定期と、先日関係が切れた。


理由は分からない。最後に会った時、私は定期に25万で処女を売っていた。定期には結構気に入ってもらえていた自信があるし、毎回楽しく会っていたはずだった。だいたい週に1回くらい会っており、「来週の仕事の予定が分かったら連絡する」と言ったきり音信不通になってしまった。


切るにしてもそんな不誠実なやり方をする人ではないと思うし、そもそも定期とは月極で会っていて、月始めにお手当を頂いていたので、定期はあと2回私に会う権利(?)を残していたはずだった。何か事情があるのかもしれない。そうであってほしいと思う。タダで会えても会いたくないほど嫌われていたとは思えないし、そうだとしたらあまりにもショックだ。

 

 

定期は、私がパパ活を始めて1番最初に会ったパパだった。


価値観の若々しい人、というのが一通り喋った後に受けた印象だ。それは幼いとかそういう意味ではなく、今の時代に即した価値観をしている、ということだ。集団より個を重んじ、家や車や結婚といったステータスに縛られず、その上でどうして今の時代にこういう価値観が主流になっているかをよく考えている人だった。経済的なあれこれが停滞しているからこそのこういう価値観が昔のギリシャかどこかでも流行っていたことがあって、歴史は繰り返すんだなと思ったんですよ、という話をしたらそれは興味深いねと言っていた。


ある程度1人でいる時間を確保できないと心の調子を崩してしまうところ、少し変わった家庭環境で育ったところ、人の下で動くのが向かないところ。そういう細かいところで気が合ったし、お互いがお互いに敬意を持って接していたと思うし、色々な議論をしたと思う。それから定期はSNSで若者文化を見るのが好きで、ツイ廃の私と話が合った。


出会い方や年齢がもう少し違ったら、たぶん好きになっていただろうな、と思う。お金でできた関係でよかったなとも思う。

 

 

定期には下の名前だけ本名を教えていたが、呼ぶときは必ずパパ活サイトの登録名で呼んでほしいとお願いしていた。理由を聞かれて、「友達でも誰でも、相手に自分の全部を知られてると思うと怖くなってしまうから。名前は1番簡単で少ない情報だけど1番距離を保てるし、他のことは全部言えるから距離を保ったまま親密になれる」と言ったら「分かる」と言っていた。自分も相手に全部を知られるのは怖い、と言っていた。こんなことで共感を得られたのは初めてだった。私は限りなく1人でも平気な人間だけど、この時ばかりは人が人といる意味がなんとなく分かった気がした。

 

 

カラオケ行こうねって言ってたのに。プラネタリウムにも行こうっていってたのに。私に似てるって言ってたアイドルの曲、2曲も覚えたんですよ。

 

できることならまた会いたいけれど、例えばもし会社が倒産したとかそんな理由で手当を払えないと言われたら、きっと会わないと思う。お金が介在しているからこそ保たれる一定の距離が、私たちにとっては大切だったと思うからだ。

 


私は薄情な人間だろうか。

人間嫌いのパパ活日記⑩-ガルバ体験入店に行ったはずだった(3)

〈前回までのあらすじ〉


ガルバの体験入店に来たはずだったのに系列店のピンサロに連れて来られたし、餌付けされて何だかんだ体験入店することになったよ! 流されやすいにも程があるね!

 


以下本編。

 


ペラペラのセーラー服と履き潰されたローファーに着替えると、今度は待機室へ連れて行かれた。ここでは出勤前の女の子たちが待機をしていて、ご飯を食べていたり化粧をしていたりする。備品としてヘアアイロンが置いてあった。


ここで私は新たに2人の女の子と顔を合わせることとなった。

1人はこのお店で最年長だというNさん。そしてもう1人は寡黙なギャルのKさんだ。


待機室ではまずお客さんに渡すカードの書き方を教えてもらい、次に番号と源氏名を決めることとなった。

番号は適当な数字を当て、源氏名の下の名前はパパ活で使っているものを流用した。しかし苗字がなかなか決まらない。

Mちゃんが「好きな苗字とかないの?」と聞いてくれたが、そんなものはない。ボーイのHさんが「〇〇は?」と提案したが、ギャルのKさんが「それあんたの苗字じゃん」とスマホから顔も上げずに冷淡なツッコミを入れていた。最終的にはNさんが適当に提案してくれた苗字に決まった。

 

 

その後はしばらく雑談をして過ごす。やはり男性経験もないのにこういう店に来るのは珍しいのか、ボーイのHさんがまた「信号機ちゃん処女でキスもしたことないんだって、びっくりだよね」という話をした。「俺が最初の客として入りたいくらい」と冗談を言って、キャストに「うわ……」という目で見られる。最年長のNさんが「若いよね、いくつ?」と言うので18だと答えたら、ギャルのKさんが「ピチピチじゃん……でも大丈夫、あたしも24まで経験なかったから」と言った。おいくつですか?と聞くとKさんは26だと言う。

ちなみに家に帰って店のサイトを見たら、23歳以上のキャストはいないことになっていた。Kさんは21ということになっていて、最年長のNさんもたぶん実年齢マイナス5以上はされていたと思う。なるほど、これがピンクサロンか……。

 


待機室で暇を持て余したボーイのHさんが、「問題です。俺は早漏でしょうか、遅漏でしょうか」と私に聞いた。知るかよと思いつつ「うーん……遅漏?」と答えたら、「ざんねーん! 早漏でした!」と言われた。マジで知らん。Kさんが「どっちでもキモいな……」と真顔で言っていた。

 

 

そうこうしているうちにお呼ばれして、お客さんのいるフロアへ移動することとなった。ピンサロのフロアにはボックス席のような接客スペースがあり、各席で嬢は客にサービスをする。通路をボーイさんが常に見回りしており、本番・素股・嬢の頭を持つなどの乱暴な行為は禁止でボーイが止めに入る。個室でするサービスと違って殺されたりする心配はないので、安全といえば安全なのかもしれない。フロアは暗く、他の席の会話が気にならないように大音量で音楽が流してある。なぜかミラーボールが設置されており、クラブのような雰囲気がある。


そしてレジの裏などに女の子の待機スペースがある。待機スペースにはおしぼりや2種類のうがい薬、水道、消毒液などが用意されている。待機スペースに案内してもらい、ボーイのHさんに接客の手順を教えてもらった。正直覚えきれなかったが、お客さんには体験入店の子だと言うしお客さんからリードしてもらえるように言うから大丈夫、とのことだった。


Hさんが出ていった後はギャルのKさんと一緒にいた。KさんはHさんにかなり塩対応だったので怖い人かと思っていたが、私にはとても優しくしてくれた。指名された時も「がんばれ!」と背中を押してくれた。マジでいい人だった。

 

以下、プレイ内容を書いていく。


まず指名されたら放送で呼ばれるので、6本のおしぼりが入ったカゴとドリンクが入ったコップを持ってお客さんに挨拶をする。源氏名を名乗り、お客さんを席に案内したら一度待機スペースに戻る。

待機スペースに戻ったら、普通の水、うがい薬、もう1種類のうがい薬それぞれでうがいをする。更に手の消毒をして、お客さんの席へと戻る。

そしていよいよ接客開始となるわけだが、最初の10分くらいは軽くいちゃつきながら雑談などをする。上手い嬢はさりげなく手などを握るらしい。内容は「今日はお仕事帰りですか?」とかそんなので良い。場が温まってきたらお客さんが下を脱ぐので、プレイ開始となる。


初めに6本あるうち中から2本のおしぼりを出し、自分の手とお客さんのちんちんを拭く。ボーイさんから私に経験がないことは伝わっていたので、「じゃあこれが初めて見るちんちんなんや」と言って、お客さんはちんちんについて色々教えてくれた。関西訛りのあるお客さんで、「自分は今日割ときれいだけど汚い人はここによくカスが溜まってるから拭くといいよ」と亀頭を指差して言っていた。


ちんちんを拭き終わったら、お客さんの膝の上に乗り、抱き合ったりキスをしたりする。ここで私のファーストキスは奪われたわけである。使えるものは使う派なので、「これが私のファーストキスです」と言ったらほんま?貰っちゃったけどいいの?と若干嬉しそうだった。もちろんです、と言ってもう1回キスをしておいた。内心では「やべwwwwwww勢いで客にファーストキスあげちったwwwwwwウケるwwwwww」と大爆笑である。

その後もキスをしたり、おっぱいを揉ませたりしつつ時を過ごす。この時には既に上半身は脱がされていた。おっぱい大きいね、乳首舐めていい?と聞かれたのでいいですよと言ったらおっぱいを吸われたので、でけぇ赤ちゃんだなと思った。


そんなこんなで場が温まってきたので、いよいよちんちんをしばきに入る。最初は手でしていたが、私に技量がないので一向に気持ちよくなってもらえず、口でして、と言われたので口ですることにした。フェラにはあんなに抵抗があったけれど、その場のノリで咥えてしまえばまぁどうということはない。雰囲気仕事なのでADHD向きだな、と途中まで思っていたが、口でしながら乳首触って、と言われてマルチタスクと化し、口に集中すると手が止まり、手に集中すると口が止まり……といった具合に上手くいかなかったのでやっぱりADHD向きじゃないなと思った。


その後どうにかこうにか接客時間内にイってもらうことに成功した。口に出された精子は何とも言えない味をしており、私的には味よりヌメヌメ感の方が気持ち悪かった。4本残っているおしぼりの中から1本を取り出し、口から精子を出す。そして1本をお客さんに渡して顔や手を拭いてもらい、私はもう1本でお客さんのちんちんを拭く。最後の1本は予備だ。

ハジメテだったけど気持ちよくなっていただけで良かったです〜とか何とか言って時間まで会話をし、時間になるとボーイさんから声が掛かるので一度待機スペースに戻る。そしてお店の情報などが書いてあるカードにお客さんへの一言メッセージを書き、席に戻って渡す。また少し雑談をして、時間が来たらまたボーイさんに呼ばれるのでカードを渡してお客さんをお見送りした。

 


待機スペースに戻って、お客さんが残したドリンクを流しに捨てていると、ボーイのHさんから「おつかれ。初ちんちんはどうだった?」と聞かれた。私は「意外と平気でした」と答えてうがいを済ませる。「お客さんに乳首とか舐められた? 舐められてたらこれで舐められたところ拭いてね」と除菌シートを渡されたので拭き、私とHさんは最初に話をしたバックヤードへと戻った。

 


Hさんがお茶とお給金を出してくれたので受け取り、また少し話をした。メンエスに体験入店する予定があること、あと定期のパパに処女を売る予定であることも話してあったので、「そっちと比べてみて好きな方選べばいいよ」とのことだった。「〇日までに入店するかどうか決めて連絡してね」と女の子しか知らないというお店の電話番号を渡され、その日は帰った。

 

狭く暗い路地を抜けて、よく知る地元の駅前に出ても現実感がなかった。ピンサロに来る前にブッ〇オフで本を売って精算待ちをしていたので寄ってお金を受け取り、家に帰ったらさすがに病むかもしれないと思ったがちっとも病むことはなく、全然普通にそのまま寝た。稼いだ8000円は帰りにその足でSuicaに入金した。

 

 


後日、入店はしない旨を伝えるためお店に電話した。電話に出たのはHさんだった。

「おう、久しぶり。処女はもう売った?」

「えっwwwまだですwwwwwwwww」

「なにわろてんねん」

開口一番それなのが面白すぎてゲラゲラ笑ったら普通に怪訝そうな反応をされた。もしかして普通の世間話のノリだったの?

インパクト強かったから覚えてるよ。入店どうする?」

「入店はやめておこうと思います」

「そっか、分かった。まぁお金に困ったらまた連絡してよ。いつでも雇うから」

「はい。その時はよろしくお願いします」


こうして私のピンサロ体験入店は幕を閉じたのである。

 

 

 

いや、系列店に連れて行くな!!!!!!!!!!どうしてこうなった!!!!!!ワイはガールズバーの面接に行ったんやぞ!!!!!!!!!!!!


おしまい

 

 

 

 

(追記:後でこのピンサロのことを調べましたが、調べれば調べるほど優良店だったので私はめちゃめちゃ運が良かったです。本当は「話だけでも〜」とか言われても絶対にホイホイ着いて行っちゃダメですし、この記事をお読みの方で夜のお店の体入に行かれる方がいたらお気をつけて……。)

 

(7月12日追記:このあと真っ当なガルバに体入に行って教えてもらったのですが、面接場所が喫茶店だったり駅で待ち合わせだったりした場合は500%えっちな店に連れていかれるらしいです。そうだったんだ)

人間嫌いのパパ活日記⑨-ガルバ体験入店に行ったはずだった(2)

〈前回までのあらすじ〉

ガールズバーの体験入店に行ったはずなのに系列店のピンクサロンに連れて来られたよ!バックヤードでボーイのHさんに話を聞くよ!

 


以下本編。

 

 


薄暗いバックヤードで出された麦茶を飲む。このお茶に何か入ってたら終わりだし、「マジで私は何をやってんだ……」と思いつつ、もう手遅れなので微妙に変な味がする麦茶を啜りながら系列店の料金表を眺めていた。

 


ボーイのHさんは気さくな人で、気さくな胡散臭さを纏った人だった。愛想よく私の容姿などを褒めてくれるし、冗談もたくさん言うし、お店の女の子にも親切だが、その実女の子のことは商品くらいにしか思ってなさそうな感じがある。のらりくらりとガルバから系列店に話を移し、話だけでも〜と言いながらちゃっかり私を「まぁ体入してやってもええか」という気にさせた。これが“““夜”””の男か……強いな……麦茶ズゾゾ……

 

Hさんは料金表の説明を軽くしたあと、「お菓子好き?あげるよ」などと言ってファミマのフィナンシェをくれた。そして「来月から店舗が広いフロアに移動するから女の子が足りなくて困ってる」と話した。情に訴える作戦なのだろうか。


そもそもお店がDMを送ってきたのがパパ活用のツイッターアカウントなので、Hさんは私がパパ活をしていることを知っていた。そして結構パパ活の話を当たり前みたいに振ってくるのである。「どう?儲かってる?」「何人くらいと会ったの?」から始まって、「今日30分だけ体験入店してくれたら8000円稼げるし、今後パパ活でやれることも幅広がると思わない?」といったかんじに。その抵抗なくパパ活の話を振ってくるのは夜職だからなのか、はたまた距離を近く感じさせて体入へと導く会話術なのかは不明だが、何にせよすげぇなぁと思ったものである。

 

 

とはいえ流石にちんちんを舐め舐めするのは抵抗があったので、適当に躱して帰ってくるつもりだったのだ。「体入だけしていかない?」「いや、今日は帰ります……」を三往復くらいしたあたりで埒が明かないと悟ったのか、Hさんは「女の子に話聞いてみる?」という方向に舵を切った。なるほどそう来たか……と思いつつ、「じゃあ聞いてみたいです」と言うと、呼んでくるからちょっと待っててねと言ってHさんは一旦姿を消した。

そして外から女の子とHさんの話す声が漏れ聞こえた。出勤前にごめんね〜とかジュース買ってくるからさとかそんな内容だったと思う。程なくしてHさんは、ちょっとふくよかで愛想の良さそうな女の子と一緒に戻ってきた。

 


「この子はMちゃん。昼間の信号機ちゃんと同じ18歳だよ」

「Mです! よろしくね」

「あっ、(昼間の信号機の本名)です、よろしくお願いします」

 


女の子は源氏名を名乗っていたので、Hさんには「Mは偽名だよwww」とゲラゲラ笑われて、Mちゃんは「Aです」と気をつかって本名を名乗ってくれた。なんかごめんなさい。

 

 

 

そしてしばらく3人で話をした。「信号機ちゃんね、経験ないんだって」「えーっ、すごい、じゃあ処……!?」「そうなんです……Mちゃんは?」「ウチなんて小6の時に捨てちゃったよー、高3の男の人だったなぁ」「じゃあ百戦錬磨なんですね」「そうそう!」といった具合に。


少しするとHさんはMちゃんに渡すためのジュースを買いに出かけていったので、私はMちゃんと2人きりになった。

 

 

「ていうか同い年なんだからタメでいいよ〜。フリスク食べる?」

「ほんと? じゃあもらおうかな。……ぶっちゃけ体入の時どうだった? Mちゃんも体入したんだよね? 私今日ほんとはガルバの面接って言われてたんだけど」

「あ〜私もそうだったよ! ガルバの面接だった! でもなんかこっち連れて来られて、まぁいっかと思ってそのまま体入してラストまでいた! 6人くらい接客したわ」

「強すぎない?」

「最初はイケメンの若いお客さんつけてくれるから大丈夫だよ〜。あと親に連絡とかも絶対いかないから大丈夫。1番心配なのそこだよね?」

「う〜ん、それもあるけどフェラが抵抗あって」

「それも大丈夫! 嫌なことはお客さんに言えばさせないでくれるよ! ウチもDキスしたくないからDキスなしでって言ってる!」

「ほんと?」

 

そんな話をしているうちに、Hさんが帰ってきた。

 

「どう? 体入できそう?……あっ、Mちゃんこれジュースね」

「わーい」

「やらない? 社会勉強だと思ってさ」

「う〜ん(かれこれ30分くらい玉虫色の返事をしている)」


するとMちゃんが、私の手を握って

「一緒にやろ?」

と言った。


んんっ……可愛い…………


「やります」

 


心に童貞を飼っているので、女の子のおててギュッには勝てなかった。完。

 

 


「じゃあ着替えよっか」


と連れて行かれた先は更衣室で、安っぽい色合いのペラペラコスプレセーラー服が置いてあった。前にチャックがついていて、とにかく脱がせやすさ特化型、というかんじがする。Mちゃんに着方を教えてもらい、私はペラペラのセーラー服に着替えた。ロングスカート信者の私は高校の制服が人生で履く最も短いスカートになるだろうと思っていたのだが、まさかこんなところでスカートの短さ記録を更新することになるとは思わなかった。パンツは見えないが、本当にパンツが見えないだけの布、というかんじである。

 

 

 

 

ということで次回、「人間嫌いのパパ活日記-ガルバ体験入店に行ったはずだった(3)」ちんちんしばき編!デュエルスタンバイッ!!

人間嫌いのパパ活日記⑧-ガルバ体験入店に行ったはずだった(1)

私の住んでいる地域には、小さな歓楽街がある。

 

 

要は「あなたの町の歌舞伎町」みたいな場所で、キャバクラ、カラオケ、ゲーセン、ホストクラブ、ラブホテル……と全体的に治安の悪い店ばかりが並んでいる商店街みたいな通りだ。(「町」の歌舞伎「町」……?)

私が受験生だった頃、塾帰りには必ずその通りの前を通らなければならなかった。家がそこそこ厳しかったから、夜の街は大変輝いて見えた。どうせ続かないであろう昼職のために今まで努力してきたし今も努力しているんだ、馬鹿らしいな、絶対この家の価値観から抜け出してここの住民になるんだ……そんなことを割と本気で思っていたものだ。

 

 

 

なんだか私の人生は、全体的にそんなようなところがある。

 


昼間の信号機ちゃんは割とヲタクなのだが、ヲタクカルチャーに憧れたのもサブカルから遠ざけられて育ってきたからだった。中学生になるまで漫画というものを読んだことがなかったし、カラオケとかゲーセンとかは不良の行くところだと思っていた。ヲタクカルチャーに憧れるあまり、中一で初めて出来た彼氏は学校一のキモヲタクと言われていた、割と悪い意味で校内有名人の男の子だった。親からは別れなさいと言われまくったのを覚えている。

 


そうやって家でダメだとされてきたものの方へ、方へとズルズル流れていっている人生だ。学歴もそんなかんじで「逆ドラゴン桜」になっている。

 


まぁだから、性根が逆張りヲタクなのだろう。

逆張りだけで人生をやっている。ヤバすぎるな。

 

 

 

 


ところで私は最初、メンズエステを探していた。「メンエス探してます😣スカウトさんDMください😣」などとツイートしたところ、スカウトからのDMが5億件くらい来た。

ツイッタースカウトってのは1人いたら50人はいるんだなぁ……などと思いながらDMを捌いていたところ、「ガールズバーには興味ありませんか?」というDMが混ざっていたのだ。

 


そのガールズバーは、私の地域の夜の街、受験期に焦がれていたあの街にあるものだった。

 


一も二もなく面接と体験入店の約束を取り付けた。願ってもない話だ。あの街で働きたい、ずっとそう思っていた。あといきなりメンエスに行くのは怖いからガルバでワンクッション置けるのは普通に有難かった。

 

 

 

ところがどっこい、その日私はなぜか初めてちんちんをしゃぶって、しかも客でファーストキスを済ませることとなったのである。

 

 


彼氏がいたことはあるが、セックスやキスはおろか手すら握ったことがない、昼間の信号機ちゃんはそんなまっさらな女の子であった。

つまり、男の手より先にちんぽを握ることになったのである。

 

 

 

事の経緯自体はよくある話だった。喫茶店で面接をすると言われ、話を聞いているうちに系列店のリフレやメンエス、サロンなどの話をされ、「ここじゃ何だしうちの店で話そう」と連れて行かれた店がピンサロでそのまま体験入店、といったかんじである。系列店の話が出た時点でガルバの紹介はしてもらえないんだなと覚悟はしていたし、薄暗いビルのバックヤードで出された茶を飲みながら「マジで私は何をやってるんだ?ガルバを見に来ただせなのに……適当に躱して帰ろう」などと思っていた。まさかちんぽをしゃぶって帰ることになるとは夢にも思わなかったわけである。当たり前だ。

 

ちなみに系列店にキャバクラもあったが、そちらはやんわりとお断りされた。顔面偏差値の不足である。ウケるな。

 


 

 


面接に来たのはピアスにメガネでそこそこイケメンの、胡散臭いボーイさんだった。以後Hさんと記す。

最初はHさんとは別のおじさんが来て、履歴書を書かせた後「別の人が来るから」と言って去って行った。去り際に「おじさんはこんな歳だけど下っ端なんだ」と言い残していったのが印象に残っている。暗にこの後自分より偉い人が来るから、と言いたかったのだろうが、何か物凄い悲哀を感じる。

履歴書を書かせるためだけに派遣されたおじさんの意味はよく分からない。もしかしたら顔面を見定めて紹介する店を決めていたのかも。もっと美人だったらガルバに連れて行ってもらえたのかもしれないな。

 


とにかくおじさんに代わって来たHさんは、夜職経験や月に稼ぎたい額などを聞いた後、自分はガルバではなく系列店のサロンの店員なのだと言った。そして「今ちょっとガルバがバタバタしてて、落ち着いたら案内するからそれまで自分の店で系列店の話だけでも聞いてくれないか」と言い、数時間後にちんぽをしゃぶることとなる店へ私を連れて行ったのである。

 


ちなみにこのガルバについては「マンボウ明けるまでは紹介するのは厳しい」などと後から言い分が変わったので、恐らく最初からガルバに体入させる気などなかったのであろう。うーん、やられた。

 

 

 

 

 

 

──ということで次回、「ガルバ体験入店に行ったはずだった(2)」、どきどきバックヤード編!デュエルスタンバイッ!!!

人間嫌いのパパ活日記⑦-パパを友達か何かだと思ってる節がある

パパ活のパパを友達か何かだと思っている節がある。

 

 

昼間の信号機には友達がいない。何人かはいるが私と同じく出不精の連絡不精なので、1週間で1往復すれば僥倖のLINEくらいしか繋がりがない。たまにツイッターで生存を確認している。

 


なぜ友達がいないかと言えば、人付き合いが死ぬほど面倒臭いからだ。

 


タイトルにする上でこの方がキャッチーだから「人間嫌いの」とつけているが、私が嫌いなのは正確には人間ではなく人付き合いの方である。もっと正確に言うなら、人付き合いで得られる楽しさから人付き合いにかかる労力や受けるダメージ、つまりコストを引くと、マイナスになってしまう。差し引きマイナスだから損で嫌いなだけで、ごく稀に差し引きマイナスにならない関係もあるし、そういう人間関係はなるべく維持するようにしている。主にツイッターのフォロワーとの関係などがそうだ。

 

 

さて、先ほど人間関係は差し引きマイナスになるから嫌い、と言ったが、もしそこに時給が発生したらどうだろうか。

喜んでやるだろう。

そして時給は発生するのである。そう、パパ活ならね。

人に会ってにこやかに会話などをして、会話で得るものがあったりなかったりして、相手の機嫌を損ねないようにして帰る。これだけだったら多くの場合は不利益の勝ちだが、1万円とか1万5000円とか貰えるとなると話は別だ。めちゃめちゃ割のいいバイトに様変わりする。


労力的にはぶっちゃけ友達と会うのとさして変わらない。むしろ友達だと下手に自己開示を求められる分、友達の方が疲れることさえある。私はリアルで出会った人間への自己開示が苦手なので、最初から全部嘘の方が幾分楽だ。

 

 

しかしいくら人間嫌いを気取っても、美味しいスイーツを一緒に食べるとか、そういう営み自体に憧れることは普通にある。差し引きマイナスだし疲れるだけだと分かっているからしないだけで、全然ウチらいつメンでディズニー行ってテンアゲ最高の爆エモになってみたい気持ちはあるのだ。テンアゲってもしかして死語?

 


そしてパパ活ならそれが差し引きプラスで叶ってしまうことに気付いたのだ。珈琲の美味しいカフェもおじさんと行ったし、「可愛いね!メイク変えた?てか髪切ったね!」も友達ではなくおじさんに言ってもらった。美味しいイタリアンのお店を教えてもらったのもおじさんが相手だった。

 


友達がいないから、真っ当な女の子が交友関係で得る幸せをパパ活で回収しているのだ。

なんだそれ。

 

 

 

でも実際「美味しいね」1つ取っても、パパ活なら確実に相手を喜ばせる言葉になる。やはり奢る側としては美味しそうに食べてもらったら嬉しいのだろう。相手が喜ぶと分かっていれば、こちらとしても安心して発言できるというものである。そうやって歪なやり方と考えの方が真っ当に人間関係をやれるの、圧倒的に社会不適合者というかんじだ。

 

 

 

というか、みんなどうやって楽しく気兼ねなく遊べる友達をリアルで作っているのだろう。インターネット上なら誰に気を遣うでもない自己開示が済んでいるし、繋がった時点である程度の共通項があると分かっているが、リアルで出会った人間との共通項を探し出すのはめちゃめちゃ大変だし、そもそも深いところの自己開示ができず一生親密になれない。

こんななので昼間の信号機にはほぼツイッターにしか友達がいない。インターネットのない時代に生まれていたら様々なことが終了していたと思う。平成生まれでよかった〜!